この年のディープインパクト産駒は苦戦を強いられていた。
札幌２歳のディープウォリアがディープインパクト産駒の重賞初挑戦。
２番人気１０着と大敗してしまった。
出世レースのサウジアラビアロイヤルカップには出走馬もいない苦しい展開になった。
ディープインパクト産駒のには京都マイルで行われるデイリー杯にはサンクレーザーが出走。
未勝利勝ち上がり組も影響して３番人気に甘んじ結果は４着。
東京スポーツ杯２歳はタッチングスピーチを姉にもつムーヴザワールドが登場。
ルメールを背に良血馬らしい勝利を見られると思いきや３着。
これは毎年のディープインパクト産駒とは違うと不穏な空気が漂ってきた。
この流れを変えたのはカデナだった。
京都２歳Sに出走した。３番人気に甘んじたが力強く快勝。
上がり3Fでは次点に０．５秒差の強烈な末脚を披露した。
２歳G1フューチュリティSにはサトノアレスとクリアザトラックの２頭出しでした。
１番人気は怪物フランケルの娘のミスエルテ。
前週のジュベナイルフィリーズをソウルスターリングが快勝して、
２歳G1完全制覇に向けて牝馬でありながら参戦してきた。
新馬、ファンタジーと１倍台前半に支持され勝利し、フランケルも絶好調なので人気に拍車がかかった。
一方、３番人気だったクリアザトラックは１戦１勝馬だったが鞍上はMデムーロ。
兄にマウントシャスタ、カミノタサハラをもつ良血。
６番人気サトノアレスは未勝利で足踏み後、出世レースベゴニア賞を勝っての参戦。
レースは大外から豪快な末脚を発揮したサトノアレスが快勝した。
ミスエルテは４着にはいり、
やはりディープインパクト産駒は強いことをまざまざと見せつけた。
2歳戦最後はホープフルS にはサングレーザーが出走。
3番人気5着と振るわなかった。
2歳戦が終わった結果重賞2勝しかしていないのはディープインパクト産駒にしては物足りない。
だがG1を勝っているところはさすがとしかいいようがない。
これからクラシックに向けて本格的に始動していく。
2017年初戦は雨のシンザン記念。
アルアインが2番人気6着に敗れた。
続く京成杯もポポカテペトルが4番人気10着と流れが悪い。
噂の大物サトノアーサーがきさらぎ賞に出走。
1倍台の人気を背負ったがアメリカズカップを差し切れず2着。
共同通信杯にはムーヴザワールドが出走。
1番人気に押されるも3着。
全然有力馬が勝ちあがれない。
このままではクラシックもやばいと思われた。
そしてクラシックの前哨戦弥生賞。
重賞馬カデナが参戦した。
サトノマックスとの2頭だし。
ここでもカデナは上がり最速を出し快勝し、
クラシックの登竜門を勝利し、有力候補に名乗りを上げた。
サトノマックスはカデナと同じく最速の上りで6番人気5着とまずまずの内容だった。
続くスプリングSにはG1馬サトノアレスが参戦。
ダノンケンリュウの2頭だし。
やはりコンスタントに重賞には複数頭出走してくるところはディープインパクト産駒はすごいですね。
サトノアレス1番人気4着。
ダノンケンリュウ10番人気9着でした。
毎日杯はサトノアーサー、アルアイン、クリアザトラックの3頭だし。
注目は1.2倍の支持を得たサトノアーサー。
ですが2番人気アルアイン。4番人気クリアザトラックと上位を占めていた。
アルアインが抜け出しサトノアーサーが追撃するも届かずも毎日杯をワンツーフィニッシュで飾った。
いよいよクラシック初戦の皐月賞。
3頭だしと例年よりも少ないが内容は濃い。
G1馬サトノアレス。
弥生賞馬カデナ。
毎日杯のアルアインとなかなかのラインナップ。
今年は牡馬より牝馬のレベルが高いと言われている。
2歳G1でもミスエルテに1番人気を明け渡しここでもファンディーナに譲ってしまった。
ファンディーナもディープインパクト産駒なんですが牝馬なんで割愛します・・・
結果は
鞍上松山騎手が改心の騎乗をし、アルアインが毎日杯、皐月賞と連勝した。
サトノアレスは上がり最速を出すも11着。
カデナは自慢の末脚を発揮することなく9着に敗れた。
現在ディープインパクト産駒はフューチュリティ、皐月賞とG1を２連勝中と断トツの結果を示している。
ですが現状まだ小粒扱いからは脱していない。
青葉賞にアドミラブルという超大物が現れた。
１番人気１着と圧勝したが内容が圧巻だった。
なおポポカテペトル３番人気４着。
サーレンブラントが１０番人気５着となっている。
Mデムーロは皐月賞２着のペルシアンナイトではなく青葉賞馬アドミラブルを選択した。
いよいよ日本ダービー。
同じ舞台で強い競馬をしたアドミラブルが１番人気に選ばれた。
２番人気は２歳時に世代最強と言われたがケガで皐月賞ぶっつけ本番だったが５着に好走して、
ダービーは本調子の出走ができそうなレイデオロ。
皐月賞馬アルアインは４番人気。
やはり伏兵扱いになってしまっている。
きさらぎ賞、毎日杯ともに２着で一応賞金は加算していた大物サトノアーサーが参戦。
５番人気に支持されていた。
弥生賞馬カデナは８番人気とだいぶ人気を落としているが東京の長い直線で自慢の末脚に期待できる。
レースは道中ルメール騎手の好判断で先団につけて押し切りレイデオロがダービーを制覇した。
２着はスワーヴリチャード。３着にアドミラブル。
後方から猛然と追い上げるも３着までがやっとだった。
いまだに青葉賞馬の呪縛は解けない。
アルアインは５着。サトノアーサーは１０着。カデナは１１着と。
去年は１．２.３着を独占したダービーは完敗に終わった。
残念ダービーともいわれているラジオNIKKEIにクリアザトラックが参戦。
３番人気４着に敗れた。
勝ったセダブリランテスは３戦３勝と天才肌を見せつけた。
この馬は父ディープブリランテなんでディープインパクトの孫にあたる。
菊花賞の前哨戦セントライト記念。
皐月賞馬アルアイン、サーレンブラントが出走。
アルアインは松山騎手からルメール騎手に鞍上を強化してきた。
１番人気に支持されるも上がり馬ミッキースワローの末脚に屈して２着。
サーレンブライトも７着に終わった。
もうひとつの前哨戦神戸新聞杯に
サトノアーサー、カデナ、メイショウテンシャが出走しました。
ダービー馬レイデオロが力の違いを見せつけ完勝。
サトノアーサー３着。
メイショウテ８着。。
カデナ９着でした。
クラシック最終戦の菊花賞。
ダービー１．２.３着馬がいない菊花賞になり寂しくはなったがディープインパクト産駒は３頭出走した。
ポポカテペトル、アルアイン、サトノアーサーが出走した。
ここで気を吐いたのは１３番人気ポポカテペトルだった。
４角で３番手につけると粘りこみ３着に入った。
勝ったのはキセキ。
夏からメキメキ力をつけて、
神戸新聞杯ではレイデオロの２着。
１番人気に支持された菊花賞では勝利した。
ただこの菊花賞は超道悪のレースになった。
上りが３９．６秒が最速でタイムが3.18.9と歴史的のタイムになった。
今後このレースに出走した馬が活躍してくれることを願う。